SAS: Serial Attached SCSI
SATA: Serial Advanced Technology Attachment
SASは、コントローラが「専用カード」になっている。Disk側にもコントローラは一応あるけども、専用カードのコントローラが優先される。
SATAは、コントローラがDisk側にしかない。だからシステムボードはプロトコルさえしゃべれればいい。
そのかわり、SASの制御はOSやシステムが全て行える。だからエラー時の復旧処理は全て制御可能である。
SATAの制御は全てDisk側が行う。そのためエラーが発生したら制御不能になる。
SASとSATAの一番の違いはエラー時の復旧処理であり、それ以外の動き自体はほぼ同じ。
実は業務用と一般用の違いが隠れていて、SASは全部業務用で作られ、SATAは特定のモデルだけ業務用で作られている。
この業務用が一般用と何が違うかというと、エラー訂正可能なビット数。
業務用は、パリティやCRCが一般用より多めにとってある。クラスターあたりに占める物理的なサイズが大きい。そのため、同じDiskを用いても業務用は一般用より容量が少なくなる。
SASのすばらしいところは、対応インタフェースがあれば複数のケーブルをまとめることができること。これにより、DASが簡単に作れるようになった。
また、SAS Expanderにより複数のSASデバイスを接続できる。これは、規格上1万6000台以上接続可能である。
※DAS: Direct-Attached Storage、サーバに直結したストレージ。
物理層 同じ(電圧、コネクタ形状など)
データリンク層 ほとんど同じ(SATAは半二重通信、SASは全二重通信)
プロトコル 同じ(SATA信号はSAS信号のサブセット)
SAS 3.0 : 12Gbit/s
SATA 3.0 : 6Gbit/s(実効速度は4.8Gbit/s=600MByte/s)
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